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知っ得!!<相続税対策にはNG!タンス預金に要注意!>

「タンス預金なら税務署にはバレないし税金はかからない」と思っている方も少なくはないのでしょうか。今回はタンス預金のデメリットについて解説いたします。

 

■タンス預金とは

「タンス預金」とは、ある程度の額のお金を銀行などの金融機関ではなく、自宅で保管することを指します。かつての日本では、タンスの引き出しに現金を保管して貯めこむことが多かったため、そう呼ばれるようになりました。

タンス以外の場所に現金を保管して貯めている場合でも「タンス預金」と呼ばれています。尚、生活費として現金をお財布に入れている場合や近々使う予定のある現金を一時的に保管しているような場合は、タンス預金には当たりません。

 

■タンス預金のデメリット

タンス預金の主なデメリットには、次のようなものがあります。

・盗難されるリスクがある
・タンス預金が資産隠しとみなされるリスクがある
・相続時にトラブルになる可能性が高い

特に、大きなデメリットとなるのは盗難されるリスクがあることです。まとまった額のお金を自宅に保管しておくことは、防犯上避けた方が良いと言えます。

 

■タンス預金は相続対策になる?

相続でタンス預金が問題になるのは、タンス預金を相続時の財産として税務署に申告しなかった場合です。亡くなった人から財産を相続した時には、その相続した財産の金額に応じて相続税が課税されます。したがって、銀行口座の預貯金・不動産・有価証券と同様にタンス預金の現金も税務署に全て申告する必要があります。

タンス預金があったとしても、税務署は一元管理システムを通じて把握しているため、高確率でバレるといってもいいでしょう。タンス預金を故意に申告しなかった場合、ペナルティとして追徴税が課される可能性があります。

 

 

■まとめ

タンス預金はリスクが高いため、なるべく金融機関に預け入れをして、自宅に保管しておく現金は最低限にしておくのが良いと言えます。もし、相続が発生した後にタンス預金が見つかった場合には、必ずタンス預金も申告しましょう。

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